慢性的な肩こりを感じている方の特徴
日本国内で「肩こり」でお悩みの方はおよそ3000万人とのデータがあります。(厚生労働省 国民生活基礎調査調べ)今回はそんな大多数の方がお困りの「肩こり」について記述します。
そもそもこの「肩こり」という言葉の由来として、小説家「夏目漱石」による造語という説があります。漢字に当てはめると「肩凝り」となりますが、「凝」という字は凝縮するという意味もあり、「肩を凝縮したもの」すなわち「肩周辺の筋肉を凝縮した結果、起こりうる症状」という解釈が出来ます。
とまぁうんちくはさておき、タイトルにもある通り、慢性的な肩こりを感じる方にはある特徴があります。PC・スマホ・デスクワークのし過ぎ?姿勢が悪いから?血行不良?これらの原因もありますが、一番の原因は「肩甲骨の動きの悪さ(肩甲上腕リズムの破綻)」です。
まずは簡単に肩甲骨のご説明から。
「肩甲骨」とは背中に左右1個ずつ付いている、二等辺三角形のような形をした骨です。手の甲を腰に当ててそのまま手を上の方に移動すると肩甲骨の下端に触れることも出来ます。中には羽のように浮き出る方もいらっしゃいます。
肩や腕を上げたり下げたり動かす際にはこの肩甲骨と上腕骨(力こぶを作る腕の骨)がうまく機能しないとスムーズな動きが取れません。この肩甲骨と上腕骨の一連の動きの事を「肩甲上腕リズム」と言います。
もちろん骨が勝手に動く訳ではありません。この肩甲骨の周りについている筋肉が伸び縮みすることで肩甲骨のスムーズな動きが可能になります。
つまり肩こりはこの肩甲骨の動きを支配している筋肉が硬くなり、伸び縮みしづらくなっている事で起きるわけです。
しかし「肩甲骨がこる!」と言われる方はまずいらっしゃいません。肩がこる代表的な場所としては「僧帽筋」と呼ばれる筋肉を指していることが圧倒的に多いです。よく肩こりの方が触っている首と肩の付け根の場所と言うとイメージしやすいでしょう。
肩甲上腕リズムがうまく機能しなくなってくると、この僧帽筋で無理やり肩や腕をあげようとしてしまうのです。さらにこの筋肉は比較的大きな筋肉なので痛みやこりを感受しやすいのです。さらに悪化すると四十肩・五十肩と言われる、腕を挙げようとしても挙がらない、後ろに手が回らないなどの症状も発症しかねません。
なのでこの僧帽筋ばかり緩めても肩甲上腕リズムが改善されない限り、肩こりは続きます。
逆に肩甲骨を動かす事に注視して施術することで今まで肩に乗っていた「おもり」は嘘のように軽減します。さらにこちらでお教えする、1日15秒の肩甲骨体操を続けることで、綺麗な肩甲骨シルエットも出来て、まさに一石二鳥です♪
慢性的な肩こりでお困りのようでしたら、一度当院の鍼治療をお試し下さい。