はり治療とは②
こんにちは!
前回のブログ「はり治療とは①」に引き続き、今回は「どうして鍼治療は効果があるのか」を説明していきます。
鍼治療の効果を説明するうえで欠かせないのが人間に備わっている自然治癒力です。
まずはこの自然治癒力の仕組みから少しお話します。
本来人間の体には怪我や病気をしても、ある程度まで自己回復しようとする「治癒能力」が備わっています。その代表的な例が「かさぶた」です。どなたも手や膝を擦り剥いて血が出た経験があるかと思いますが、その出血はやがておさまり(止血)、かさぶたになってそれが剥がれた時には綺麗に元に戻ります。これは血液中に含まれる成分(血小板やフィブリノゲン)などによって修復されます。かと言ってトカゲのしっぽのように切っても生え変わることまではできませんが…(-_-;)
この「出血→止血→かさぶた→完治」の一連の流れは自分の意思ではありません。体が勝手におこなってくれているのです。
骨折にしても血管損傷や開放骨折などの余程の場合を除いては基本的にギプス固定だけで勝手にくっつきます。くっつけ~!と念じてもすぐにはくっつきませんが、時間が経過すればくっつきます。
つまり体は自然に治ろうとしてくれているのです!(`・ω・´)
しかし、この治癒能力も様々な原因で弱まったりします。度重なる疲労やストレス、食事、睡眠、運動、薬、病気etc
また寝違いやギックリ腰、捻挫などの急性期の症状の場合はその治癒能力が追い付かないケースもあります。
そんな時に治癒能力を向上させるきっかけを作ってくれるのが鍼治療なのです!
あえて体の組織(肌や筋肉)に対して鍼を刺して、傷を負わせることで体はその傷を癒そうと血流が集中的に良くなり、組織も従来の柔軟性を取り戻し、結果的に治癒能力が向上するのです。
上の写真をご覧下さい。これは腰に鍼が刺さっているのが分かると思いますが、刺さっている部分の肌が発赤しているのがお分かりでしょうか?消毒はまんべんなくしていますので、消毒による発赤ではありません。この発赤が血流が良くなっている証拠です?
痛めている箇所に対して直接鍼をする方法もありますし、「ツボ」と言われる箇所に対して刺す場合もあります。先生によって方法は様々ですが、自分の場合は両方駆使しますし、その他いろんな魔法を使います(・∀・)笑
次回は具体的に鍼治療が適応している疾病・傷害についてお話します♪
鍼治療の効果は体のコリや痛み・痺れだけではありませんよ~(^^)/